支払督促による回収


売掛金回収の解決策に、「支払督促」という手段があります。民事司法制度の一つであり、債権者が申立てをすることで、支払督促という書類を裁判所から債務者(支払い義務のある側)へ督促の通知を送付してもらいます。相手側から異議がなければ、支払督促にある債権について、申立てを行った債権者は債務名義の取得(仮執行宣言付支払督促の取得)をすることが可能になります。この仮執行宣言付支払督促を取得すると、最終的に強制執行を行使して回収することができますので、裁判所から送られる督促である以上に、支払督促をする意味があります。

支払督促のメリットとは、手続きが簡単なことが挙げられます。申立書が受理されると、裁判所からの審査が不要な為、申立てをした人が裁判所へ行く必要がなく、訴訟よりも気軽にできると言えます。また、裁判所から特に債務者への証拠調べや尋問等は行われず、債務者からの異議申立がない限り、約1ヶ月で強制執行が可能となります。また、手数料が訴訟よりも半分で済みますので、費用を抑えることができます。ただし、金銭債権の請求のみが対象となること、申立先の裁判所が相手方の住所地を管轄する簡易裁判所にて申立てをする手続きになることに注意が必要です。